恵比寿SAビル / 小嶋一浩+赤松佳珠子/CAt / ★★★
恵比寿公園と駒沢通りに挟まれた敷地に立つ教会、住居、テナントオフィスからなる複合施設。最大限のボリュームをとりつつ、恵比寿公園側が中高層住居地域であり日影制限をクリアするために2~4階部分が日影規制に配慮し最大限ボリュームを確保した上で、10m程度大きくセットバックしている。駒沢通り側は鉢を植え、緑化しており、公園の緑が建築を通して通り側にも繋がっているような操作をしている。
第一印象は、通り側は唯壁面緑化をしているという印象しかなかったが、公園側のキャンチの深さが印象的。ラーメン構造を基本として軸組構造として、奥行き方向の両端の壁をトラス構造とし、また、1階部分の柱を斜めにすることにより、跳ね出し部分をさせ曲げモーメント及び地震時の水平力を負担している。
なるべくミニマルにしたようなディテール、木毛セメント板・溶融亜鉛メッキリン酸処理・木の軒裏などなるべく素材感のある仕上げにした柔らかい建築であると感じた。一方、オフィス部はほぼ仕上げずテナント側のC工事へのゆとりを作った。
内部空間を見ることはできなかったが、合理的で仕上げ・ディテールなど暖かみのある建築だと感じた。施主の過ごしやすい建築を素直に作っている印象を受けた。
作品HP:https://shinkenchiku-data.com/articles/SK_2017_06_064-0
所在地:東京都渋谷区恵比寿西1-20-5
設計者HP:https://c-and-a.co.jp/jp/projects/ebisu-sa-building/
竣工年:2017
プログラム:教会 住居 事務所
構造様式:S造
敷地面積 295.74m2
建築面積 256.52m2
延床面積 1950.90m2
階数 地上10階
設計:
構造 オーク構造設計
機械設備 知久設備計画研究所
電気設備 EOSplus
家具 藤森泰司アトリエ
照明 岡安泉照明設計事務所
テキスタイル 安東陽子デザイン
音響アドバイザー
担当/上野佳奈子
機械設備 知久設備計画研究所
電気設備 EOSplus
工事費:
建築 563800000円
空調 35400000円
衛生 37300000円
電気 60400000円
総工費 827000000円
外部仕上げ:
バルコニー バイタルデッキ(東京工営)
軒天 (礼拝堂)エステックウッド(江間忠木材),木材保護塗料
(一般部)スギ羽目板 木材保護塗料
外壁 エクセルジョイント(渋谷製作所)ビュークリーンDX(菊水化学工業)
開口部 カーテンウォール(DEVICE) アルミサッシ(LIXIL)
外構 フォルマスレート(アドヴァン)
内部仕上げ:
エントランス
床 フォルマスレート(アドヴァン)
壁・天井 不燃木化粧板(バーチ)
礼拝堂
床 バーチEG(東京工営)
壁 マジックコート(フッコー)
PB t=9.5+9.5mm EP
天井 ベイツガルーバー 木材保護塗料
多目的ホール
床 木調ビニル床シート(moduleo)
壁 PB t=9.5+9.5mm EP
天井 木毛セメント板 t=25mm
テナントオフィス
床 合成スラブ+防塵塗装(クリアつやあり)
壁 PB t=12.5mm EP
天井 デッキプレート SOP
使用機器:
照明 DAIKO 森山産業 山田照明 パナソニック
衛生器具 TOTO
空調機器 DAIKIN
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