葛西臨海水族館 / 谷口吉生 / ★★★★
東京湾沿いの景観、巨大な公園のある恵まれた敷地条件。公園の通路から展望台へと軸線を通る圧巻のビュー。水族館の入口階はレベルを高くし陸地を見せず、建物周辺に水盤を設け、インフィニティプールのような表現にし、遥かに広がる海を見せている。
水族館のエントランスロビーは、幾何学的でシンボリックでシンメトリーなガラスの塊として見せている。教会を思わせる独特な印象となっている。下に潜るエスカレーターによって中に入り、水中に潜っているような操作をしている。
広い敷地、引きが十分にある空間で贅沢さを感じる。無駄なスペース所謂、機能のない空間かあり、そこが空間を贅沢にしている。
谷口さんの中期の作品。マテリアルやディテールはある程度固まっきてる印象。手摺のディテールはこの後発明したのかな。勉強不足で恥ずかしい。
観覧客は多く、賑わっている印象。設備の費用と天秤にかけて儲かっているかは分からないが、人々が集まり活気がある。居心地の良い施設。このような建築を設計できるようになるのは本当に選ばれた人だけだと思うが、ここまで極めれるように頑張りたい。
参考HP:
https://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12565215657.html
https://archirecords.com/blog-entry-61.html
http://amenomichi.com/hori_09.html
https://mirutake.sakura.ne.jp/2007/44kasai/kasai2.htm
所在地:東京都江戸川区臨海町6-2-3
設計者HP:不明
竣工年:1989
プログラム:水族館
延床面積:14,722㎡