映像研には手を出すな / ★★★★

<あらすじ>

部活が乱立した高校を舞台にした映像研究同好会に属する少女3人の物語。浅草:引っ込み思案なストーリークリエイターの天才、金森:マネジメントと経営の天才、水崎:描写や人物画が得意で動画クリエイターを夢見る社長令嬢のカリスマモデル。ドラマ版では、部の設立までのストーリー。

 

<考えたこと>

・天才がいてほしい。

ドラマの描写では天才動画クリエイターの浅草氏が思いつくと、あっという間にアイディアを絵コンテに書き留める。当然のことではあるが、実際はそのような作業プロセスではなくて、圧倒的なリサーチと論理の中でアイディアは生まれる。だが、ドラマ上勿論それでは面白くないので、天才キャラは簡単にこなす。この幻想は実際にも当てはまる。天才はいないが、天才という立場や評価はされる人はいるということである。実際は他者と才能は変わらないが、名前が1人歩きして天才と評される人はたくさんいる。大した成果は出していないが、メディア上ではカリスマ的な存在として取り上げられる建築家やメディアアーティストは多い。「売れる」とはそういういことなのかな。でも、結果を出して売れた人でなくては、実際と評価との差を自分自身が一番感じるのでしんどいだろう。

 

・俳優を知っていれば、2度楽しい。

主演女優が乃木坂メンバーということで、乃木坂工事中でパーソナリティを知っているため、物語と演技の2味楽しめる。

 

・ドラマはアンリアル

ドラマはぶっ飛んでいないと面白くない。現実逃避の一種のようなものなのだから、実際の高校生活とは全然違う。