ミヤシタパーク / 竹中工務店 / ★★★★

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元々の雑多な印象や高架下沿いということもあり、インダストリアルで天井仕上げなし、鉄骨剝き出しやアルミネットが基調としたデザイン。

気持ちのよさそうな空間であり、人々にも活気がある。

内装は各テナントごとにインテリアデザイナーが入り、それぞれの個性を出している。基本的には今の流行りであるインダストリアル系かと思われる。

昼は人が大勢集まり、モデルが写真を撮るなどのアクティビティーがあり、若者でもイケてる場所として認知されており、渋谷を象徴する存在として成功しているように感じた。 

 

作品HP:「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」宮下公園×商業施設×ホテルの新スポット渋谷~原宿に - ファッションプレス

所在地:渋谷駅前

設計者HP:https://www.takenaka.co.jp/majorworks/purpose/office/index.html

竣工年:2020

プログラム:公園

構造様式:鉄骨造

延床面積:約46,000m²

葛西臨海水族館 / 谷口吉生 / ★★★★

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東京湾沿いの景観、巨大な公園のある恵まれた敷地条件。公園の通路から展望台へと軸線を通る圧巻のビュー。水族館の入口階はレベルを高くし陸地を見せず、建物周辺に水盤を設け、インフィニティプールのような表現にし、遥かに広がる海を見せている。

 

水族館のエントランスロビーは、幾何学的でシンボリックでシンメトリーなガラスの塊として見せている。教会を思わせる独特な印象となっている。下に潜るエスカレーターによって中に入り、水中に潜っているような操作をしている。

 

広い敷地、引きが十分にある空間で贅沢さを感じる。無駄なスペース所謂、機能のない空間かあり、そこが空間を贅沢にしている。

 

谷口さんの中期の作品。マテリアルやディテールはある程度固まっきてる印象。手摺のディテールはこの後発明したのかな。勉強不足で恥ずかしい。

 

観覧客は多く、賑わっている印象。設備の費用と天秤にかけて儲かっているかは分からないが、人々が集まり活気がある。居心地の良い施設。このような建築を設計できるようになるのは本当に選ばれた人だけだと思うが、ここまで極めれるように頑張りたい。

 

参考HP:

https://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12565215657.html

https://archirecords.com/blog-entry-61.html

http://amenomichi.com/hori_09.html

http://www.ht-at.com/diary/2013/08/16/%e7%84%a1%e9%a7%84%e3%81%aa%e5%bb%ba%e7%af%89%e3%81%ae%e3%81%a4%e3%81%8f%e3%82%8a%e6%96%b9/

https://mirutake.sakura.ne.jp/2007/44kasai/kasai2.htm

所在地:東京都江戸川区臨海町6-2-3

設計者HP:不明

竣工年:1989

プログラム:水族館

構造様式:SRC造RC造S造

延床面積:14,722㎡

柿木坂の住宅 / NAP / ★★★

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都立大学の閑静な住宅地に位置する延床面積1000平米以上、総工費10億円以上の大豪邸。周囲からのセキュリティ確保の中庭を採用するために、L字型のボリューム配置。ガラスブロックの組積造で2階部分のファサードを囲い、視界を遮りながら、光を内部に取り込む。外壁はオリジナルタイルとし、内部まで連続する。

・1.2エントランスの天井には水盤の水面からの光の反射が現れる。NAP建築の自然の現象を建築に取り込む操作を行っている。非常に心地よい。このような操作は今後してみたい。

・収納は全て隠し扉のようになっており、壁との区別がつきづらいディテールになっている。ドアノブはSUSで作られる。

・施主要望よりペンダントライトはシャンデリアになっており、それに合うように、壁はモールディングになっている。

・床・壁は白系で統一しており、天井は木の垂木+間は天井を貼っている。垂木はモールディングに呼応するように、リブ状になっている。モールディングは2つのモールディングを重ねられている。

・LUTRONのスイッチは小さくてかわいい。PanaspnicとJimboしかボキャブラリーがなかったので、新しい発見だ。

・タイルは曲面にも使えるとのこと。タイルを曲げた状態で固めるらしい。テラスの床のタイルを900角程度に分けており、その間から水を下に落とすみたい。

・2次曲面の天井は下地を作らずに曲げ加工が可能なボードを軽量鉄骨から吊るとのこと。

・外部階段はRibbonChapelと同じ素材を使用。

・鏡はテレビが映る設え。

・空調は床と壁から。

・サッシは耐風窓並みに太かった。意図的ではないとのこと。

 

40代後半で今まで豪邸の設計も幾つもこなしているNAPだけあって、今まで採用していたデザイン言語が思想となって現れているように感じる。ガラスブロックや建具ディテールなど〇〇邸と同じ仕様というのが多い。その源流はOpticalGrassHouseなので、井川さんの貢献度の高さが分かる。一方でNAP建築を沢山見てきた身としては、素材を変えるなどの変化はあるものの既視感は感じざるを得ない。空間の質としての新しさは感じられない。初めて目の当たりにした成城邸ほどの感動はない。後、自分の視点も施工寄りになった気がする。

 

所在地:目黒区柿の木坂

設計者HP:https://www.nakam.info/jp/

竣工年:2020

プログラム:住宅

構造様式:鉄骨造

CATIA Presentation (Syntegrate / 菊池)_200721

製造業のデジタルと車作成のプロセスについての話。

 

・今までの自動車製造方式の移り変わり

ジブシ―生産方式:一か所で作成する。生産性が悪い・

フォード生産方式:流れ作業で行う。生産性が上がり、大量生産が可能となる。

セル方式:セル(円盤)に4人が配置されて、タブレット端末があり、それぞれ作業する。床面積の節約が可能となる。

問題点:実際に工場を作るまで生産性に関する検証ができない。

 

デジタルファクトリー

:DELMIAを使用して、CATIAで作成したモデルを3D上で検証する。干渉チェックが容易となった。

 

・自動車製造の全体のプロセス

大まかに、開発→生産準備→生産のプロセス

 

・生産企画→商品企画の工程

 

・形状デザイン→形状/材料選定→強度計算→デザインレビュー(ここで最初に戻る場合もある)→詳細設計→図面作成

 

・生産準備部門がDELMIAを使用

 

・DELMIA

FABRICATION:NC Prisimic 

ROBOTICS:ex.クレーンの動きのシミュレーション

ERGONOMICS:Ergonomics Specialist

施工に無理がないかの検証可能。姿勢についてのパラメーターがある。

PROCESS ENGINEER:

 

・DELMIAの作成

姿勢が分かればというレベルであれば、1工程で1日くらいで検証。

ロボットより人の方が検証に時間がかかる。

1つ1つ姿勢を作る。アニメーションを作るプロセスと同じ。

 

・製造業は会社内で行うので、データ連携が簡単。

データ連携は他社との連携を準備の上行っている。3Dのデータ形式

 

・3Dデータが正しいかどうかをどう確認する

加工できない状態でだすのだが、メーカーの責任。データを元に納品元は確認する。3次元の測定器で確認する。

 

・自動車での各工程での寸法チェックはある。全数チェックは行わない。何個かに1個。

 

・高級車は一台一台オーダーメイドの場合がある。その時は、製造ラインを作らずに職人が1台を作る。航空機もそう。航空機工場は自動化されていない。数量が少ない場合はそうなる。

 

・Dassult SystemsによるとDELMIAを日本で使えるのは10人程度。

2度目の製図試験

昨年度、製図試験に落ちてしまったため、今回2度目の製図試験。

今日、はじめの授業であり、製図で使う法規・構造・設備の説明及び製図の手順についての内容であった。

恐らく、去年の1回目の授業も同じような内容だったのだろうが、1回目とは全然頭に入ってき方が違う。

全体の内容がわかっている状態で、俯瞰的に見えているのは違うのだと思った。

 

来週の水曜日に製図の内容が試験元から発表される。

今年こそは必ず受かる。

BIMのかたち / 日本建築学会 / ★★

その理由(なぜこの本を読もうと思ったのか)

BIMの知識を身に着けたいから

もたらせるメリット(この本から何を得たいのか)

BIMの知識、表現

期待していること(読んだ後、どういう状態になりたいと願っているのか)

BIMの単語・知識・言い回しの表現についてが頭かメモにストックされる

 

BIM用語

BIM:

建物の構成要素と構造を三次元にデジタルモデルとしてデータベース化、企画・計画・設計・施工・運用・維持管理の一連の建築生産プロセスにおける業務を合理化、効率化するツール

 

BEP:BIM実行計画書

BIMを実行するための約束事。BEPを主導するのは発注者。

 

BIMオーサリング:

オブジェクトを集積し、建築又はその一部をBIMとして構築し編集を行う作業のこと。BIMに価値を付加したり引き出したりする行為であり、モデルから図面を作成するのもBIMオーサリングである。BIMオーサリングでBIMを構築するには2種類の手法がある。

トップダウン手法

一般的な設計プロセス。全体の構想から入りながら徐々に詳細を詰めていく。法規や敷地、設計与件から具現化することから始まり、LODを徐々に増していく手法。

ボトムアップ手法

 詳細な部品から構築しそれらの集積として全体を形作る。特定の工種や部品の詳細がある状態から始まり、それらを積み上げていく。

設計会社はトップダウン手法が馴染み、施工会社はボトムアップ手法が馴染む。施工BIMは後者であり、バーチャルな試験施工としての性格が強く変更への追従性が低い。

 

IFC:

building SMART Japanが開発・維持する建物を構成する全てのオブジェクト(ドア・窓など)のシステム的な表現方法の仕様。RevitやArchiCadなど代表的なもの。

I(Industry):建築業界

F(Foundation):共有のプロジェクトモデルの基礎

C(Classes):合意のもとに構築するための共通な言語としてのクラス

 

フロントローディング:

前倒しで資源を投下し、後工程の負荷を軽減するとともに品質を高めようとすること

 

ICT:Information and Communication Technology(情報通信技術)

通信技術を活用したコミュニケーション。ITと近い意味であるが、コミュニケーションを強調した形でITを利用することである。建築業界では、BIM360を用いた関係者間とのやりとりなどが例となる。

 

デジタル・トランスフォーメーション:Digital Transformation

ICTを含むデジタルの浸透によって社会構造や生活の全てをより良い方向に変革させるという概念

 

デジタルディスラプション:Digital disruption

IOTやAIを総称するデジタルによって起こる産業や社会の崩壊的変革

 

IPD:Integrated Project Delivery

建築家、エンジニア、請負業者、施主など建築プロジェクトに関わるチームが初期段階から協力して最適な建物を建てるという共通目的のもと、最も有効な決定を共同で下すことを可能にする協業形態。

 

 

BIM言い回し

 

 

 

 

建築周辺Softwareの概要

自分が知らない建築の主に施工で使われるSoftwareについて概要をまとめた。最近では、建築業界でもSoftwareの進化がめざましい。自分が実際に使わないまでもSoftawreの概要を理解することは業界の動向の理解や自分の領域への応用という意味で価値はあると思う。

 

NAVISWORKS (Autodesk)

Revit、BIM360などと連携して、施工管理、施工シュミレーション、プロジェクト全体の解析、プロジェクトレビュー、干渉検出、4D工程シミュレーション、レンダリングなどができる。

<他Softwareと比較した優位性>

・ファイルサイズが小さく、タブレットスマホなどで簡単に開くことでき、3D内でのウォークスルー/材料の変更はRevitよりはるかに早く行える。

・クライアントは無料のNavisworksのビューワーをインストールすることで簡単にモデルを見れる。

・干渉検出ができる。

現場管理が煩雑な建築、大規模施設向けであり、設計施工を一貫して行うゼネコンが使いやすそう。2012年に新宿労働総合庁舎で初めて使われ2014年には竹中工務店施工の北里大学病院で使用される。

Autodesk HP

https://www.autodesk.co.jp/products/navisworks/overview?plc=NAVSIM&term=1-YEAR&support=ADVANCED&quantity=1

概要説明

http://bim-design.com/infra/product/navisworks/

ユーザ事例

https://www.autodesk.co.jp/products/navisworks/case-studies?plc=NAVSIM&term=1-YEAR&support=ADVANCED&quantity=1

 

BIM360 (Autodesk)

クラウド上のワークシェアリング、統合管理、現場管理、プロジェクト管理のためのプラットフォーム。施工管理ソフトウェア。

<他Softwareと比較した優位性>

・設計施工構造設備の情報一元管理

・Webアプリでどのデバイスでも使用可

Autodesk HP

https://www.autodesk.co.jp/products/bim-360-design/overview

概要説明

https://adndevblog.typepad.com/files/1.bim360%E8%A3%BD%E5%93%81%E7%B4%B9%E4%BB%8B.pdf

ユーザ事例

http://bim-design.com/catalog/pdf/BIM_Case_Study_Collection_2018_ja_Low-rez.pdf

 

CATIA (DASSAULT SYSTEMS)

航空メーカー、自動車メーカー、重電メーカー、宇宙産業などの設計に用いられる。製品の企画、設計、生産、アフターサポートまでの一元管理ができ、微細な箇所の設計が可能である。また、単なる設計支援ツールにとどまらず、3D EXPERIENCEというプラットフォームによって、マーケティング、R&D、企業カタログなどが掲載され、設計からマーケティングまで独自の体験を支援する。また、Gehry Architectsが航空会社で使われているCATIAを建築の設計施工に応用したことで、建築業界で一気に知名度が上がった。日本ではKKAAがライセンスを持ち使用しているが、会社内部に使える人がおらず、Syntegrateに外注しているのが内情。CATIAはどうして微細な箇所までモデリングできるのか今後リサーチ。

<他Softwareと比較した優位性>

・設計、生産、アフターサポートまでの一元管理

・微細な箇所まで正確に設計できる

DASSULT SYSTEMS HP

https://www.3ds.com/ja/products-services/catia/

3D EXPERIENCE

https://www.3ds.com/ja/about-3ds/3dexperience-platform/

ユーザ事例

https://blogs.3ds.com/japan/tag/%E5%B0%8E%E5%85%A5%E4%BA%8B%E4%BE%8B/